裄丈(読み)ユキタケ

デジタル大辞泉 「裄丈」の意味・読み・例文・類語

ゆき‐たけ【×裄丈】

着物。また、裄の長さ。
物事程度・分量。たか。いきたけ。
「―かまわず、随分と馬鹿を尽しました」〈緑雨・おぼろ夜〉
[類語]

ゆ‐だけ【×裄丈】

ゆきたけ」に同じ。
「―の片の身を縫ひつるが」〈九五

よ‐たけ【×裄丈】

《「よだけ」とも》着物のゆきの長さ。ゆきたけ。ゆだけ。

いき‐たけ【×裄丈】

ゆきたけ」の音変化。
「―知れたる猟師一人」〈浄・浦島年代記〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「裄丈」の意味・読み・例文・類語

ゆき‐たけ【裄丈】

〘名〙
和服の裄と丈。また、裄の長さ。いきたけ。
評判記色道大鏡(1678)二「衣裳模様、袖のゆきたけ、帯・羽織・腰の物に至るまで」
② 物事の程度。量。高(たか)。限り。いきたけ。
※おぼろ夜(1899)〈斎藤緑雨〉「ゆきたけかまはず、随分と馬鹿を尽しました」

いき‐たけ【裄丈】

〘名〙 (「ゆきたけ」の変化した語。「いきだけ」とも)
① 着物のゆきとたけ。ゆきとたけの長さ。ゆきたけ。
② 物事の程度。量。高(たか)。限り。

ゆ‐だけ【裄丈】

〘名〙 衣服の裄(ゆき)の長さ。着物の背縫い部分から袖口までの長さ。ゆきたけ。
※枕(10C終)九五「命婦乳母、いととく縫ひはてうち置きつる、ゆだけの片の身を」

よ‐たけ【裄丈】

〘名〙 着物の裄(ゆき)の長さ。ゆきたけ。ゆだけ。

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