翻訳|lemma
数学において,ある命題を証明する際,証明の途中に利用する別の定理を,その証明のための補助定理,または補題という。例えば,(1)〈pが素数でmがpで割り切れない整数であればmp⁻1-1がpで割り切れる〉というフェルマーの定理を証明するのに,(2)〈pが素数でnが自然数であればnp-nはpで割り切れる〉を証明(これはnについての数学的帰納法と,二項定理とによって容易に証明できる)してこれを使う方法がある。このとき(2)は(1)の証明のための補助定理である。いろいろな証明によく使われるという理由で,ツォルンM.A.Zornの補題,中山正の補題など,特別の名称をもった補助定理もある。
執筆者:永田 雅宜
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…数学において,正しいことが証明できた事柄を定理という。理論構成において,多くの定理を得るわけであるが,その理論における位置づけによって,補助定理,系などの名称も用いる。すなわち,その理論構成において重要と考えるものをとくに定理と命名し,ある定理を導く段階で,証明などのため必要な定理を補助定理,または補題と呼ぶ。…
※「補助定理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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