裸虫(読み)ハダカムシ

デジタル大辞泉 「裸虫」の意味・読み・例文・類語

はだか‐むし【裸虫】

羽や毛のない虫。また、特に、人間のこと。
衣服を持たない貧しい人。

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精選版 日本国語大辞典 「裸虫」の意味・読み・例文・類語

はだか‐むし【裸虫】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 羽や毛のない虫、またそのような生き物のこと。また、特に人間のこと。〔古今集灌頂室町)〕
    1. [初出の実例]「物のかしらの品品〈略〉裸(ハダカムシ)の頭は、人」(出典仮名草子・尤双紙(1632)下)
    2. [その他の文献]〔晉書‐五行志〕
  3. 貧しくて何も持っていない人。はだかぼう。
    1. [初出の実例]「黄金虫より美しい裸むし」(出典:雑俳・川傍柳(1780‐83)二)
  4. 裸で暮らす人。身体ひとつで暮らす人。また、裸でいる人。はだかぼう。〔俳諧ひさご(1690)〕

ら‐ちゅう【裸虫・&JIS87BE;虫】

  1. 〘 名詞 〙 羽・毛など身をおおうもののない虫。人類をたとえてもいう。はだかむし。
    1. [初出の実例]「『ネー旦那、人間も矢っ張り虫だそうですね』『爾うよ、天地の一裸虫(ラチュウ)と云ふから虫の様なものだ』」(出典:近江聖人(1892)〈村井弦斎〉聖人様)
    2. [その他の文献]〔孔子家語‐執轡〕

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