品品(読み)シナジナ

デジタル大辞泉 「品品」の意味・読み・例文・類語

しな‐じな【品品】

[名]
さまざまの品。「祝いの品品
さまざまの種類
三尺の御厨子一よろひに、―しつらひすゑて」〈紅葉賀
さまざまな身分家柄階級
「その―やいかに」〈帚木
[副]種類がたくさんあるさま。いろいろ。
「舎人どもの禄―賜はる」〈・蛍〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「品品」の意味・読み・例文・類語

しな‐じな【品品】

〘名〙 (形動)
① 身分、才能器量などによる段階的な差別があること。さまざまな等級があること。また、そのさま。
書紀(720)天武一一年一一月庚寅(北野本訓)「杖一百(ももたひ)より以下節級(シナシナ)にして決(う)て」
② いろいろな品物やさまざまな物事があること。さまざまな種類があること。また、そのさま。くさぐさ。
源氏(1001‐14頃)紅葉賀「三尺のみづし一よろひに、しなしなしつらひすゑて」
浮世草子好色万金丹(1694)三「品々(シナジナ)に恋を冷ます仕方に」

しなじな‐し【品品】

〘形シク〙 素性がいい。上品である。けだかい。
※源氏(1001‐14頃)浮舟「例のしなしなしからぬけはひさへつりつつ」

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