西山(京都盆地)
にしやま
京都盆地の西を限る山地で、東山に対する。丹波(たんば)高地の一部をなし、標高400~600メートルの古生層からなる山地。北から小塩(おしお)山(642メートル)、ポンポン山(679メートル)などがあり、南端は天王山(てんのうざん)(270メートル)に終わっている。京都盆地とは断層崖(がい)によって境し、断層崖下には大原野(おおはらの)、長岡丘陵などの洪積層の丘陵や台地が発達し、タケノコの栽培が盛んである。しかし近年は洛西(らくせい)ニュータウンなどの宅地造成によって竹林は著しく減少している。
[織田武雄]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例