デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「西村屋与八」の解説
西村屋与八(2代) にしむらや-よはち
鱗形屋(うろこがたや)孫兵衛の次男。寛政-文政(1789-1830)のころの人。江戸日本橋で開業。柳亭(りゅうてい)種彦,山東京伝らの作品を出版し,みずからも執筆した。姓は日比野。号は三巴亭。屋号は永寿堂。作品に「古道具昔語」「由井浜昼夜物語」など。
…天明末年から天保(1780年代‐1840年代)にかけて繁盛した江戸の地本問屋(じほんどいや)の堂号。屋号は西村屋。日比野氏。通称は与八。栄寿斎,また山巴亭青江とも号す。江戸の地本問屋として旧家である鱗形屋(うろこがたや)の次男。馬喰町2丁目角に店があった。山東京伝,曲亭馬琴,柳亭種彦,十返舎一九,滝亭鯉丈などの作品を多く出版。また,清長,湖竜斎などの浮世絵の版元でもある。古浄瑠璃60種の板木を所有し,毎春これをすり出して奥州へ下す。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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