日本歴史地名大系 「西芳寺川」の解説 西芳寺川さいほうじがわ 京都市:西京区谷村西芳寺川嵐山の北西、烏ヶ岳(標高三九五メートル)付近に源を発し、嵐山と唐櫃越(からとごえ)の間の渓谷を東南に下って西芳寺の南を経、松室(まつむろ)北河原町付近で桂川に注ぐ。全長一・六キロ(京都市治水課調査)。中世にはこの渓谷を「谷」と称し、「太平記」その他に谷の地名が散見する。この谷の上流域は多く松尾大社の境内に属したが、近世に入って下流の村筋からの伐採が進み、一七世紀末頃には山が荒れ、桂川筋へ土砂がおびただしく流出する状況となった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by