西芳寺川(読み)さいほうじがわ

日本歴史地名大系 「西芳寺川」の解説

西芳寺川
さいほうじがわ

嵐山北西、烏ヶ岳(標高三九五メートル)付近に源を発し、嵐山と唐櫃越からとごえの間の渓谷を東南に下って西芳寺の南を経、松室まつむろ北河原町付近で桂川に注ぐ。全長一・六キロ(京都市治水課調査)中世にはこの渓谷を「谷」と称し、「太平記」その他に谷の地名が散見する。この谷の上流域は多く松尾大社の境内に属したが、近世に入って下流の村筋からの伐採が進み、一七世紀末頃には山が荒れ、桂川筋へ土砂がおびただしく流出する状況となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む