西谷能雄(読み)ニシタニ ヨシオ

20世紀日本人名事典 「西谷能雄」の解説

西谷 能雄
ニシタニ ヨシオ

昭和・平成期の出版評論家 未来社創業者。



生年
大正2(1913)年9月8日

没年
平成7(1995)年4月29日

出生地
北海道札幌市

出身地
新潟県佐渡

学歴〔年〕
東京外国語大学ロシア科中退,明治大学文芸学科〔昭和12年〕卒

経歴
東京外国語大学ロシア語科に入るがストライキで退学処分。昭和12年明治大学卒後、弘文堂に入社。10余年間同社で働き取締役編集部長になるが、木下順二夕鶴」の出版でもめて退社。26年社会科学書の出版社・未来社を創立し、社長。42年書籍の委託販売制を廃し、注文による製作、販売を主張して実行、理論社の小宮山量平と並んで旧態依然の出版界に一石を投じた。のち会長。著書に「出版とは何か」「出版のこころ」「出版界の虚像実像」「出版流通機構試論」「責任販売制とは何か」「本の定価とは」「出版界の意識改革を索めて」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「西谷能雄」の解説

西谷能雄 にしたに-よしお

1913-1995 昭和後期-平成時代の出版経営者。
大正2年9月8日生まれ。弘文堂編集部長をへて,昭和26年未来社を設立し,社長。木下順二の「夕鶴」を皮切りに,主として人文・社会科学書を出版。出版界の仕組みや体質を批判し,「こころざしとしての出版」を説く。43年から書籍の注文制(買い切り)を実施した。平成7年4月29日死去。81歳。北海道出身。明大卒。著作に「出版とは何か」「出版のこころ」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「西谷能雄」の解説

西谷 能雄 (にしたに よしお)

生年月日:1913年9月8日
昭和時代;平成時代の出版評論家;実業家。未来社社長;未来社会長
1995年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android