実像(読み)じつぞう

日本大百科全書(ニッポニカ)「実像」の解説

実像
じつぞう

光学系によって反射または屈折された光が実際に交わって生じている虚像に対する語。実像の位置にフィルムまたは磨(すり)ガラスを置くと、実際に光が集まって像を生じていることを確かめることができる。レンズまたは凹面鏡の前側(ぜんそく)焦点よりも前方に物体を置くと実像を生ずる。写真レンズやプロジェクターは実像を利用している。

[三宅和夫]

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精選版 日本国語大辞典「実像」の解説

じつ‐ぞう ‥ザウ【実像】

〘名〙
① 光がレンズや鏡などで屈折、反射したのち、収束して作り上げる像。凸レンズや凹(おう)面鏡の焦点より外側に物体を置いた場合に生ずる。⇔虚像。〔物理学術語和英仏独対訳字書(1888)〕
② 比喩的に、外見を剥ぎ取った真実の姿をいう。⇔虚像

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デジタル大辞泉「実像」の解説

じつ‐ぞう〔‐ザウ〕【実像】

反射屈折した光が、実際に交わって作る像。凸レンズ凹面鏡では焦点より外側に物体を置いたときに生じる。⇔虚像
人や物事の、表面的な名声・評判・うわさなどから知ることのできない本当の姿。「都会の虚像と実像」⇔虚像
[類語](1画像画面映像虚像残像/(2正体実際

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「実像」の解説

実像
じつぞう
real image

レンズや反射鏡によってできる像のうち,実際に光線が集ってできる像を実像,そうでないものを虚像という。凸レンズや凹面鏡を使って物体の像をつくるとき,物体が焦点距離の外側にあれば実像ができる。

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百科事典マイペディア「実像」の解説

実像【じつぞう】

凸レンズや凹面鏡の焦点の外に物体を置くとできる屈折,反射された光線が実際に集まってつくる像。虚像に対する語。
→関連項目凹面鏡

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世界大百科事典内の実像の言及

【像】より

…物体の1点から出た光線束が光学系による反射と屈折を経た後,再び1点で交わるとき,光線束の出る物体の1点を物点,再び交わる1点を像点といい,像点の集まったものを像と呼ぶ。光学系を通過した光線束が実際に1点に集まる場合を実像real image,光線を逆向きに延長したときに1点で交わる場合を虚像virtual imageという。例えば凸レンズによる太陽の像は実像であるが,姿見に映った像は虚像である。…

【レンズ】より

…すなわち,物点を発して,(1)前側焦点を通る光線はレンズを通過後光軸に平行に進む,(2)光軸に平行な光線はレンズを通過後後側焦点を通る,(3)レンズの中心に向かう光線はレンズによっても方向を曲げられずまっすぐに進むという三つの性質を利用すればよい。レンズ通過後の光線が収束して1点に集まる場合は実像,光線が発散してその逆向きの延長が1点を通る場合は虚像である。実像の位置にフィルムを置けば像が記録されるが,虚像の位置では何も記録されない。…

※「実像」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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