西野山三号墳（読み）にしのやまさんごうふん

日本歴史地名大系 「西野山三号墳」の解説

西野山三号墳
にしのやまさんごうふん

[現在地名]上郡町西野山

千種（ちくさ）川の中流左岸、小盆地に南面する標高約八五メートルの丘陵頂部にある。長さ約八〇メートルの細長い丘頂に隣接する三基の古墳中、三号墳は平地を望む南端に位置する。昭和二六年（一九五一）、有年（うね）考古館が発掘調査を行った。墳丘はかなり変形を被っているが、直径約一七メートル、高さ約三メートルの円墳と報告されていた。しかし現在では全長約四〇メートルの前方後円墳（あるいは前方後方墳）とする考えもある。葺石・埴輪は認められていない。埋葬施設は長さ四・八メートルの割竹形木棺を粘土で被覆した粘土槨で、幅は頭位にあたる北端で一メートル、南端で〇・八五メートル。

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出典　平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について　情報

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