20世紀日本人名事典 「西雅雄」の解説
西 雅雄
ニシ マサオ
大正・昭和期の社会運動家
- 生年
- 明治29(1896)年4月24日
- 没年
- 昭和19(1944)年4月16日
- 出生地
- 岡山県勝田郡梶並村(現・勝田町)
- 学歴〔年〕
- 高梁中〔大正4年〕卒
- 経歴
- 朝鮮に渡って大正5年まで江原道庁の臨時雇をし、のち上京して秀英舎の文撰工となる。この頃ドイツ語を独習。また社会主義に近づき、山川均の個人雑誌「社会主義研究」の編集主任となり、水曜会に参加。11年共産党に入党するが、翌年第1次共産党事件で検挙され入獄した。昭和3年の3.15事件でも検挙されたが、この間「マルクス主義」誌の編集発行人を務め、マルクス、エンゲルス、レーニンなど多くの翻訳をした。その後満鉄調査部に入ったが、17年満鉄調査部事件で検挙され、獄死した。著書に「英国労働党発達史」、訳書にエンゲルス「ドイツ農民戦争」「家族・私有財産及び国家の起源」、「スターリン・ブハーリン著作集」(共編訳)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報