精選版 日本国語大辞典 「覆面頭巾」の意味・読み・例文・類語 ふくめん‐ずきん‥ヅキン【覆面頭巾】 〘 名詞 〙 江戸初期に目だけを出す布製の頭巾を覆面といったところから目だけを出す頭巾の称。由井正雪の事件(一六五一年の慶安の乱)以後は江戸では禁止となったが、地方の百姓の間では元祿時代(一六八八‐一七〇四)まで行なわれた。江戸初期の目計頭巾、気儘頭巾、奇特頭巾、江戸中期の角頭巾の顔の部分にしころを下げた竹田頭巾、江戸末期の猿頭巾、強盗頭巾など。覆面の頭巾。[初出の実例]「ふくめん頭巾どらのかんばん」(出典:雑俳・雲鼓評万句合‐寛延二(1749)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の覆面頭巾の言及 【頭巾】より …なお丸頭巾の左右,後方にたれさげて首筋を保護する錣(しころ)とよぶ布をつけたものを錣頭巾,熊坂頭巾とよんだ。また丸頭巾の前面に覆面布をつけた覆面頭巾,気儘(きまま)頭巾,猫頭巾などもある。角形の頭巾はほぼ四角形の袋形で,そのままでも用いるが,後ろに錣布をたらした宗十郎頭巾というのもある。… ※「覆面頭巾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by