角頭巾(読み)スミズキン

デジタル大辞泉 「角頭巾」の意味・読み・例文・類語

すみ‐ずきん〔‐ヅキン〕【角頭巾】

袋形で、かぶると耳の上で角状になり、後ろにしころのような垂れのある頭巾寛永(1624~1644)のころ老人医者・僧などが用いた。つのずきん。しころずきん。かくずきん。

かく‐ずきん〔‐ヅキン〕【角頭巾】

すみずきん」に同じ。

つの‐ずきん〔‐ヅキン〕【角頭巾】

すみずきん(角頭巾)

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精選版 日本国語大辞典 「角頭巾」の意味・読み・例文・類語

すみ‐ずきん‥ヅキン【角頭巾】

  1. 〘 名詞 〙 長方形の袋状のかぶりもので、二つ折りにして上部をうしろへ垂らす頭巾。江戸のはじめから老人や長袖者(ちょうしゅうしゃ)に用いられ、狂言装束にその遺風を伝える。角帽子(すみぼうし)。角頭巾(つのずきん)。《 季語・冬 》
    1. 角頭巾
      角頭巾
    2. [初出の実例]「座頭 一、無地のしめ 一、狂言袴 一、腰帯〈どんす類〉一、へんとつ 一、角頭巾」(出典:虎寛本狂言・三人片輪(室町末‐近世初))

かく‐ずきん‥ヅキン【角頭巾】

  1. 〘 名詞 〙 矩形の黒または茶色の頭巾。かぶると左右に角(つの)が出るのでつの頭巾ともいう。しころのあるものもある。江戸初期より行なわれる。すみずきん。
    1. [初出の実例]「契りきな・かたみの袖を角頭巾」(出典:雑俳・もみぢ笠(1702))

つの‐ずきん‥ヅキン【角頭巾】

  1. 〘 名詞 〙
  2. すみずきん(角頭巾)
  3. の形をした兜(かぶと)。〔武具訓蒙図彙(1684)〕

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