精選版 日本国語大辞典「角頭巾」の解説
すみ‐ずきん ‥ヅキン【角頭巾】
〘名〙 長方形の袋状のかぶりもので、二つ折りにして上部をうしろへ垂らす頭巾。江戸のはじめから老人や長袖者(ちょうしゅうしゃ)に用いられ、狂言の装束にその遺風を伝える。角帽子(すみぼうし)。角頭巾(つのずきん)。《季・冬》

※虎寛本狂言・三人片輪(室町末‐近世初)「座頭 一、無地のしめ 一、狂言袴 一、腰帯〈どんす類〉一、へんとつ 一、角頭巾」
かく‐ずきん ‥ヅキン【角頭巾】
※雑俳・もみぢ笠(1702)「契りきな・かたみの袖を角頭巾」
つの‐ずきん ‥ヅキン【角頭巾】
〘名〙
① =すみずきん(角頭巾)
② ①の形をした兜(かぶと)。〔武具訓蒙図彙(1684)〕
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