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覆面 フクメン

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デジタル大辞泉の解説

ふく‐めん【覆面】

[名](スル)
顔面を布などでおおって隠すこと。また、それに用いるもの。「目出し帽で覆面する」
神仏に供え物をしたり、貴人の食膳を扱ったりするとき、息のかからないように紙や布で口・鼻をおおうこと。また、その紙や布。
本名・正体を明らかにしないで物事をすること。「覆面座談会」「覆面パトカー」

出典|小学館
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世界大百科事典 第2版の解説

ふくめん【覆面】

覆面には2種があり,一つは神仏への供物や貴人の食膳を取り扱うときに息のかからぬように,紙や布で口,鼻をおおうこと,またそのおおうものをいう。もう一つは古く男女が外出の際,人に顔を見られぬよう布などで顔をおおうこと,またそのおおうものをいう。後者にも古来いろいろな形のものがあるが,これを分類すると,(1)帯状の覆面,(2)頭巾による覆面,(3)ふろしきによる覆面,(4)笠による覆面,(5)現行の新しい覆面,(6)その他となる。

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大辞林 第三版の解説

ふくめん【覆面】

( 名 ) スル
顔面をおおいかくすこと。また、そのためのもの。 「 -(を)した賊が侵入する」
神仏の供養や貴人への配膳に際して、布などで口をおおい息のかからないようにすること。また、そのためのもの。
転じて、姓名や正体を隠して行動すること。 「 -批評」

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

覆面
ふくめん

外出時の防寒用として、また人に顔を見られぬように顔面を覆い包むもの。広義にとらえれば、時代の変遷によりさまざまな覆面をみる。日本最古のものとしては、布で頭をすっぽり包む淤須比(おすい)が知られる。平安時代、僧兵が目だけを残して袈裟(けさ)などで頭を覆った裹頭(かとう)、鎌倉時代の女笠(かさ)に布を縫い付けて垂らした(むし)の垂衣(たれぎぬ)、室町時代以来の小袖(こそで)形の被衣(かつぎ)などがある。覆面笠としては、中高で縁(ふち)が広く張る市女笠(いちめがさ)、頂(いただき)が一文字になる一文字笠、人目を忍んで遊里に通う男子の忍び笠がある。主として上流家庭の婦女は外出時に覆面をしたが、近世になると覆面頭巾(ずきん)が多数みられる。風呂敷(ふろしき)頭巾、目計(めばかり)頭巾、宗十郎頭巾、山岡(やまおか)頭巾など、くふうが凝らされて風俗上の流行をみた。しかし顔を隠すことは善人と悪人の区別がつけにくく、犯罪上の取締りが困難なため、再三にわたり覆面禁止令が出されている。
 ほかに、神仏の供養など清浄を必要とするときに、息を吹きかけぬよう鼻や口を覆うのも覆面の類(たぐい)である。[稲垣史生]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の覆面の言及

【漂泊民】より

… これらの漂泊・遍歴する人々,旅する人々は,定住状態にある人々とは異なった衣装を身につけた。鹿の皮衣をまとい,鹿杖(かせづえ)をつく浮浪人や芸能民,聖,蓑笠をつけ,あるいは柿色の帷を着る山伏や非人,覆面をする非人や商人,さらに縄文時代以来の衣といわれる編衣(あみぎぬ)を身につけた遊行僧の姿は,みな漂泊民の特徴的な衣装であった。また日本においては女性の商人・芸能民・旅人も多かったが,この場合も,壺装束という深い市女笠(いちめがさ)をかぶり,襷(たすき)をかけた巫女の服装に共通した姿をしたり,桂女(かつらめ)のような特有の被り物(かぶりもの)をするのがふつうであった。…

※「覆面」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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