見下(読み)みくだす

精選版 日本国語大辞典 「見下」の意味・読み・例文・類語

み‐くだ・す【見下】

〘他サ五(四)〙
※白氏文集天永四年点(1113)三「直下(とミクタセ)〈別訓〉(みおろせ))ば底も無く旁は辺りも無し」
日葡辞書(1603‐04)「シタヲ micudaxeba(ミクダセバ)
② 劣っていると見る。あなどり見る。ばかにして見る。見さげる。
源氏(1001‐14頃)玉鬘「参りつどふ人の有様どもみくださるる方なり」
③ 古い時代から新しい時代までのことを見る。
愚管抄(1220)七「神武よりけふまでの事がらをみくだして思ひつづくるに」

み‐おろ・す【見下】

〘他サ五(四)〙
① 上から下の方を見る。俯瞰(ふかん)する。
万葉(8C後)六・九一三「み吉野の 真木立つ山ゆ 見降(みおろせ)ば」
② 心の内で見下げる。あなどる。みくだす。
太平記(14C後)八「六波羅を直下(ミオロシ)ける山法師の心の程」

み‐さ・げる【見下】

〘他ガ下一〙 みさ・ぐ 〘他ガ下二〙 劣っているものとして見る。軽んじて見る。軽蔑(けいべつ)する。見下す。
義経記(室町中か)二「法眼洛中にて見さけて、さ様に言ふべき人こそ覚えね。人の使ひか、己が詞か、よく聞き返せ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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