神武(読み)シンブ

デジタル大辞泉 「神武」の意味・読み・例文・類語

しん‐ぶ【神武】

《「じんぶ」とも》この上なく優れた武徳。「聖文せいぶん」と対で用いられることが多い。じんむ。
「―鋒端ほうたんうごかし、聖文せいぶん宇宙をしづむる」〈太平記一四

じんむ【神武】

神武天皇のこと。

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精選版 日本国語大辞典 「神武」の意味・読み・例文・類語

じん‐ぶ【神武】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しんぶ」とも ) この上もなくすぐれた武徳。神のような不思議な武徳。じんむ。
    1. [初出の実例]「是君の聖文(せいぶん)神武(ジンブ)の徳に依らずんば、微臣争(いかで)尺寸の謀を以て、強敵の囲を出づべく候乎(さふらはんや)」(出典:太平記(14C後)一一)
    2. [その他の文献]〔易経‐繋辞上〕

じん‐む【神武】

  1. ( 「じん」「む」は、それぞれ「神」「武」の呉音 )
  2. [ 1 ] 〘 名詞 〙じんぶ(神武)
  3. [ 2 ] 神武天皇のこと。

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