見参に入る(読み)ゲンザンニイル

デジタル大辞泉 「見参に入る」の意味・読み・例文・類語

見参げんざん・る

(「入る」が四段活用の場合)貴人に対面する。お目にかかる。
法皇の―・らばや」〈平家・四〉
(「入る」が下二段活用の場合)貴人に対面させる。お目にかける。
「頸をば判官の―・れんとて取りてゆく」〈平家一一

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精選版 日本国語大辞典 「見参に入る」の意味・読み・例文・類語

げんざん【見参】 に 入(い)

  1. [ 一 ] ( 「入る」は、自動詞四段活用 ) 高貴の人に面会する。お目にかかる。拝謁する。
    1. [初出の実例]「御神楽などの次(ついで)に希に見参(ゲンザン)に入るばかりなれば」(出典発心集(1216頃か)六)
  2. [ 二 ] ( 「入る」は他動詞下二段活用 ) 高貴の人に対面させる。また、物を高貴の人に見せる。御覧に入れる。お目にかける。
    1. [初出の実例]「御門より給はりたりける旗を、〈略〉今取出して御門のげむざんにいれたりければ、きみも臣も感嘆なのめならず」(出典:平家物語(13C前)二)

げざん【見参】 に 入(い)

  1. げんざん(見参)に入る
    1. [初出の実例]「大方にはまいりながら、この御方のげざむにいることの難く侍れば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)蜻蛉)

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