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規範文法 きはんぶんぽうnormative grammar; prescriptive grammar

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

規範文法
きはんぶんぽう
normative grammar; prescriptive grammar

言語現象の客観的記述を目指す記述文法に対するもので,実用的目的から言語の使用上の「正・不正」を決めた規則から成り立つ。主として学校における文法学習の際に行われるので,学校文法ともいわれる。英語で「私です」と言うとき,It's me.はまちがいで,It's I.というべきであるというのがその一例。日本においては平安時代の文法が,ヨーロッパにおいてはラテン文法が,「正しい文法」として長く後世の文法観と文法研究を規定することになった。規範文法にもそれなりの存在理由はあるが,言語学は記述文法を目指して言語を研究するものである。

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デジタル大辞泉の解説

きはん‐ぶんぽう〔‐ブンパフ〕【規範文法】

言語のありのままの状態を記述するのではなく、正しい言語表現と考えられる言葉のきまりを述べた文法。学校文法。教科文法

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大辞林 第三版の解説

きはんぶんぽう【規範文法】

言語活動の正しい実践を目的に編まれた文法。一定の基準に立って言語の正しい使い方を説く立場をとるもの。実用文法。教科文法。 → 記述文法

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世界大百科事典内の規範文法の言及

【文法】より

…なお一部に,文法とは,たとえば〈起きれる〉〈寝れる〉は誤りで,〈起きられる〉〈寝られる〉が正しい,というような類のこと,すなわち規範意識に基づくきまりのことだととらえている向きもあるようだが,規範意識など持ち込む以前に,すでに言語自体に上述のような多数のきまり・規則性・原理が,現実の仕組みとして存するのであり(冒頭に〈仕組み〉と書き添えたゆえんである),文法のうち,人為的に規範を持ち込める余地はさほど多くはないのである。規範意識を含む文法を特に〈規範文法〉ということがあり,各言語のいわゆる〈正しい標準語〉の文法がこれであるが,規範にかなっているか否かはともかく,上に述べてきた(1)~(3)に関するきまり・規則性・原理(の体系)という意味での文法ならば,どの言語のどの方言にも――標準語とはかけ離れた方言にも――存するわけである。 なお,(1)~(3)を併せた趣で,文法とは〈その言語における,音(おん)(音声)と意味との結びつき方に関する一般的なきまり(の総体)〉などと定義されることもある。…

※「規範文法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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