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記述文法 きじゅつぶんぽうdescriptive grammar

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

記述文法
きじゅつぶんぽう
descriptive grammar

一言語のある一時期における状態を記述するもの。文法といっても,狭義の文法論のみならず,音韻論も含めたものであるのが通例で,史的言語学に対する記述言語学と同意に使われるのが普通。ただし,記述言語学が一般的な学問分野・方法をさすのに対し,特定言語の具体的記述ないしそのように記述された文典をさす傾向がある。ここでいう文法とは,理念的には,当該言語の話し手の頭のなかにあるといいうる言語そのもの,およびそれを恣意的な価値観を加えずにありのままに引出して記述したものをいう。この点において,実用的目的から「正・不正」を決める規範文法と対立する。

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デジタル大辞泉の解説

きじゅつ‐ぶんぽう〔‐ブンパフ〕【記述文法】

説明文法・歴史文法に対するもので、一定の時期・場所においての、ある言語の文法現象をありのままに記述するもの。

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大辞林 第三版の解説

きじゅつぶんぽう【記述文法】

現実の言語現象の究明を目標に、ある時期における一言語の文法現象をありのままに記述しようとする文法。 → 規範文法

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世界大百科事典内の記述文法の言及

【文法】より

…さて,20世紀に入って〈構造言語学〉が興ると,これに基づいて文法研究も趣向を変えた。すなわち〈伝統文法〉が概して前述の〈規範文法〉としての色彩を有したのに対し,当該の言語で行われている文法の現状をありのままに記述する方針をとるようになり(これを〈記述文法〉という),研究対象もヨーロッパ以外の諸々の言語(アメリカ・インディアン諸言語など)に広げて,〈科学としての文法〉の面を強めた。方法的にも厳密さを高めたが,シンタクスの面では〈伝統文法〉よりかえって後退したうらみもあり,いわばそうした行詰りを打開すべく生まれたのが前述の〈生成文法〉の理論だといえる。…

※「記述文法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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