覚永寺(読み)かくえいじ

日本歴史地名大系 「覚永寺」の解説

覚永寺
かくえいじ

[現在地名]羽曳野市西浦三丁目

浄土真宗本願寺派、山号法性山、本尊阿弥陀如来。寺伝によると開基は尼僧了妙でもと天台宗であったが、文応元年(一二六〇)親鸞磯長しなが御廟(現南河内郡太子町叡福寺)へ参詣し当寺に宿泊した際、帰依して真宗に改宗したという。天文年間(一五三二―五五)度々石山いしやま本願寺(跡地は現東区)へ出入りした。とくに当寺門徒団は河内門徒の西浦にしうら衆と称され、「天文日記」の天文五年九月二八日条以下に西浦衆が頻出する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android