観世清之(読み)カンゼ キヨシ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「観世清之」の解説

観世 清之
カンゼ キヨシ


職業
能楽師(観世流シテ方)

別名
幼名=次郎,源次郎,前名=梅若 六郎(53代目)(ウメワカ ロクロウ)

生年月日
嘉永2年 10月22日

出生地
江戸(東京都)

経歴
慶応元年52代梅若六郎の養子となり長女鶴子と結婚。以来、養父の後継者として、その薫陶を受ける。明治5年養父が実と改名すると同時に家督を継ぎ53代目梅若六郎を襲名する。しかし、28年故あって梅若実の実子・竹世に家督を譲り、鶴子とも離婚して梅若家を去る。独立後、観世清之と改名、のちの観世喜之家の初代となる。23代宗家清廉を補佐し、観世会の舞台で活躍した。

没年月日
明治42年 6月17日 (1909年)

家族
父=観世 清済(4代目銕之丞),養父=梅若 実(初代),兄=観世 紅雪(5代目銕之丞),養子=観世 喜之(初代)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「観世清之」の解説

観世清之 かんぜ-きよし

1849-1909 明治時代の能楽師シテ方。
嘉永(かえい)2年10月22日生まれ。4代観世銕之丞(てつのじょう)の次男。宗家22代観世清孝と父にまなぶ。初代梅若実の養子となって六郎と称し,養父をたすけて能楽界のためにつくす。明治28年梅若家をさり,宗家の許しをえて清之と改名。銕之丞家の分家(のちの観世喜之(よしゆき)家)をたて,宗家23代観世清廉(きよかど)を補佐した。明治42年6月17日死去。61歳。江戸出身。通称は源次郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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