網漁具の一種。引網類の底引寄せ網類で、網は一袋両翼型すなわち袋網の網口両側に袖網(そであみ)がつき、その先端に引綱がつく。錨(いかり)を降ろして船を固定し、網が海底から離れないように引き寄せる。おもな漁獲魚種はイワシ、シラス、イカナゴ、アジ、カレイなどで、沿岸の水深20~40メートルが主漁場となる。一般に機船底引網類の小型機船底引網や一艘(そう)引機船底引網中、一袋両翼型網を手繰網とよぶ。それは、これらの網が、日本古来の手繰網が動力船により操業されるうちに、独自の発達を遂げたことに由来する。漁具の構造はだいたい日本古来の手繰網と大差ないが、使用する漁船の大きさ、機関の馬力によって規模が異なる。引綱の長さは、水深の15倍くらい使用し、最初に投網(とうもう)した位置前面の海底に群生する魚群を、左右の引綱で囲んだ形から始まって、しだいにその囲みを長楕円(だえん)形に変じ、引綱で脅かしながら目的魚を袋網の真っ正面に駆り集め、そこで急に網を引き、漁獲するものである。
[笹川康雄・三浦汀介]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新