(読み)シ

デジタル大辞泉 「觜」の意味・読み・例文・類語

し【×觜】

二十八宿の一。西方の第六宿。オリオン座北部の三つの星をさす。とろきぼし觜宿

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精選版 日本国語大辞典 「觜」の意味・読み・例文・類語

し【觜】

  1. 二十八宿の西方第六宿。オリオン座のλ(ラムダ)星を含む三星からなる。とろきぼし。
    1. [初出の実例]「二十八宿 角・亢・氐・房・〈略〉昴・畢・觜(シ)・参・井」(出典:春林本下学集(室町末))
    2. [その他の文献]〔史記‐天官書〕

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普及版 字通 「觜」の読み・字形・画数・意味


12画

[字音]
[字訓] けづの・くちばし

[説文解字]

[字形] 形声
声符は此(し)。此に細小なるものの意がある。〔説文〕四下に「鴟頭上の角觜なり」とあって、梟(ふくろう)の毛角をいうとし、「一に曰ふ、觜(しけい)(くじき)なり」という。また嘴(くちばし)の意にも用いる。鼻まがりを觜鼻という。

[訓義]
1. けづの、毛角。
2. 角のとがった先。
3. くちばし。
4. に通じ、みずわた。
5. とろき、二十八宿の一。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕觜 久知波之(くちばし) 〔和名抄〕觜 久知波之(くちばし) 〔立〕觜 クチハシ・コハシ・トリノハシ 〔字鏡集〕觜 サトル・コハシ・スクフ・カクル・ツイバム・クチハシ

[語系]
觜・嘴tziueは同声。嘴は後起の字で觜の繁文。鳥啄の字を別にに作ることもあるが、此・朿はともに声で、細くとがったものの意がある。觜が正字。鳥啄は角の形に近い。

[熟語]
觜角觜距・觜觜臉觜爪觜頭・觜鼻觜吻

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