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言語の獲得 げんごのかくとく origin of speech

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知恵蔵2015の解説

言語の獲得

ヒトの文化的活動にとって重要な音声言語が、人類進化の過程でいつ獲得されたかについては、意見が分かれる発声器官としての声道に関しては、ヒトでは喉頭が頸の中程にあるために咽頭が長く、声帯で作られた声を調整できるが、チンパンジーでは喉頭が口腔の後ろにあるために咽頭が短く、声を調整できない。人類では、歯列の後退と頸部の直立により、口腔の後ろのスペースが狭くなり、喉頭が下降したと考えられるが、それがいつ起こったかに関しては、化石の証拠からは解釈が難しい。言語を組み立てる論理としての大脳の発達に関しては、チンパンジーでも簡単なサイン言語を使えるので、原人なら十分と考えられる。しかし、言語と同様に象徴的思考活動である芸術活動が本格的に出現するのは新人になってからなので、言語に必要な大脳の質的な完成は新人になって初めて起こったと主張する研究者も多い。

(馬場悠男 国立科学博物館人類研究部長 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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