託明寺(読み)たくみようじ

日本歴史地名大系 「託明寺」の解説

託明寺
たくみようじ

[現在地名]新発田市中央町二丁目

寺町西側にあり、道を挟んで宝光ほうこう寺がある。新江山と号し、真宗大谷派。本尊阿弥陀如来。縁起によると開山の祐玄は斎藤別当実盛の次男斎藤六で、出家して奈良東大寺に修行、故郷越前の新江しんえ天台宗一宇を建立、新江東大寺と称した。のち親鸞に帰依して改宗。その後戦乱を避けて尾張溝口みぞぐち郷に移り専光せんこう寺と改号、溝口氏の知遇を得た。若狭、次いで加賀大聖寺だいしようじ(現石川県加賀市)と溝口氏に随従、慶長三年(一五九八)新発田移封にも従い、最初五十公野いじみのに寺基を置いたが、城下の整備が進むとともに寺町に移されたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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