証玄(読み)しょうげん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「証玄」の解説

証玄 しょうげん

1220-1292 鎌倉時代の僧。
承久(じょうきゅう)2年生まれ。律宗興福寺覚盛(かくじょう)に受戒。覚盛の死後,唐招提寺(とうしょうだいじ)をつぎ,戒律の普及と堂宇・仏像の補修につとめた。正応(しょうおう)5年8月14日死去。73歳。字(あざな)は円律。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の証玄の言及

【唐招提寺】より

…中興の祖と称せられる覚盛(かくじよう)(1194‐1249)は四条天皇に菩薩戒を授けたが,43年(寛元1)に舎利会を創設して鑑真の遺徳を高揚し,律書を講じて戒律の流布と子弟の育成に当たった。法灯を継いだ証玄(1220‐92)は諸伽藍の修理をはじめ,講堂の弥勒仏や清凉寺式釈迦立像の造像を行うかたわら,戒壇を創設し,平安時代以降の衰退した寺観の整備を大規模に行った。 南北朝以降は諸大寺と同様に寺領は退転し収奪され,近世に至って,当寺で受戒した護持院隆光の助援により,将軍徳川綱吉や桂昌院の庇護で諸堂舎の修理が施工され,1698年(元禄11)には戒壇院が再興された。…

※「証玄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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