証義(読み)ショウギ

デジタル大辞泉 「証義」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ぎ【証義】

最勝会法華会維摩会ゆいまえなどの法会論義問答である竪義りゅうぎで、解答可否を批判し判定する役。証誠しょうじょう証義者
経典翻訳のとき、訳語の可否を判定する役。

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精選版 日本国語大辞典 「証義」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ぎ【証義・精義】

  1. 〘 名詞 〙 仏語
  2. 経典の訳出にあたって訳語訳文の正否を検討する役。
    1. [初出の実例]「訳経証義西天広梵大師賜紫天吉祥中天竺人也」(出典:参天台五台山記(1072‐73)四)
    2. [その他の文献]〔翻訳名義集‐一〕
  3. 最勝会、法華会(ほっけえ)などの法会(ほうえ)の論義の時、解答者の問答の当否を判断する役。証誠(しょうしょう)
    1. [初出の実例]「早可仕精義之役也」(出典:維摩会方考例‐延久三年(1071))

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