コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

最勝会 サイショウエ

百科事典マイペディアの解説

最勝会【さいしょうえ】

仏教の法会の一つ。金光明最勝王経金光明経)を講説して天下泰平,鎮護国家を祈る。持統天皇の693年宮中で開催されたのが初め。830年3月薬師寺で行われて以来,毎年3月7日〜13日の7日間,勅命で営まれた。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

さいしょうえ【最勝会】

《金光明最勝王経(最勝王経)》を講賛して教学の興隆を図るとともに,国家安穏と天皇の無事息災を祈願する法会。著名なものに毎年正月8日から14日の7日間にわたって行われた宮中大極殿の最勝会がある。これは宮中最勝会とか御斎会(みさいえ)と称せられ,《初例抄》では766年(天平神護2)より恒例化し,宮中での年中行事中,第一の大会といわれた。また薬師寺の最勝会は830年(天長7)6月薬師寺仲継発議により当寺の教学興隆に資するため,檀主直世王上奏により始められた。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

大辞林 第三版の解説

さいしょうえ【最勝会】

「金光明最勝王経」を講じて鎮護国家を祈る法会。奈良の薬師寺・京都の円宗寺で行なった。 → 三会さんえ

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

最勝会
さいしょうえ

3月7日~13日の7日間、勅使(ちょくし)を迎え、護国の経典『金光明最勝王経(こんこうみょうさいしょうおうきょう)』を講じ、国家の繁栄と皇室の安泰を祈る法会(ほうえ)。宮中で正月8日~14日に行われた最勝会は御斎会(ごさいえ)といわれ、768年(神護景雲2)に始まり、802年(延暦21)最勝会と維摩会(ゆいまえ)に六宗を請(しょう)じた。現在3月に行われる最勝会は830年(天長7)奈良薬師寺で始修。それは、興福寺維摩会、宮中御斎会とともに南京三会(なんきょうさんえ)と称され、三会を成し遂げた講師は僧綱(そうごう)に任ぜられる盛儀であった。1082年(永保2)京都円宗寺でも最勝会を催し、同寺の法華会(ほっけえ)、法勝寺(ほっしょうじ)の大乗会(だいじょうえ)とともに北京(ほっきょう)三会と称され、延暦寺(えんりゃくじ)と園城寺(おんじょうじ)で隔年に営まれた。北京三会ではまず僧綱に任じてから、三会の講師を勤めた。[西山蕗子]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内の最勝会の言及

【法会】より

…日本では598年(推古6)4月に聖徳太子が,諸王・豪族を集めて法華・勝鬘(しようまん)の2経の講義を行ったことが知られ,仏教の興隆流布とともに各種の法会が催された。経論の主旨を究明しようとした維摩(ゆいま)会最勝会,唯識会,俱舎(くしや)会,華厳会,法華会をはじめ,国家の安泰を祈る仁王(にんのう)会,大般若会や,釈迦の入滅を追慕し報恩の意を表す涅槃(ねはん)会は,やがて一宗一寺の祖師信仰と結びついて,祖師の御影(みえ)像や堂を造って忌日に法事を行うにいたった。中世には祖先の追善冥福を祈る法会も一般化し,ときに斎(とき)(食事)の席を設けるなどして今日に至っている。…

※「最勝会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

最勝会の関連キーワード探題(仏教)頼円(4)後三条天皇隆光(1)尾張浜主天台三会円宗寺維摩会三修永超永縁禅仁道慈道昌源泉安春得業豊栄朝晴長源

今日のキーワード

異常天候早期警戒情報

5日から 8日先を最初の日とする 7日間の平均気温がかなり高い,またはかなり低い確率が 30%以上と見込まれる場合に注意を呼びかけるため気象庁から発表される情報。低温や猛暑が長く続くと,人の活動や農作...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android