詞通路(読み)コトバノカヨイジ

精選版 日本国語大辞典 「詞通路」の意味・読み・例文・類語

ことばのかよいじことばのかよひぢ【詞通路】

  1. 江戸中期の語学書。三巻。本居春庭著。文政一一年(一八二八)、本居大平の序。動詞の自他について六種の別を論ずるほか、掛詞、用言係り結び修飾などについて説く。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「詞通路」の意味・わかりやすい解説

詞通路
ことばのかよいじ

本居春庭著。3巻。文政 11 (1828) 年成。天保3 (32) 年頃の刊。本居宣長の考えを発展させ,動詞に自と他の別を6種類に分けて立てたもの。ほかに,延言や懸詞 (かけことば) ,語句の係り受けに関する研究も含まれている。

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世界大百科事典(旧版)内の詞通路の言及

【詞八衢】より

…この体系は,近代の文法学説にも受け継がれている。春庭はさらに,この書の学習法をふくむ語法論《詞通路(ことばのかよいじ)》を28年(文政11)に完成させた。【山田 武】。…

※「詞通路」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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