(読み)コ

精選版 日本国語大辞典 「誇」の意味・読み・例文・類語

ほこらか‐し【誇】

  1. 〘 形容詞シク活用 〙ほこらしい(誇)
    1. [初出の実例]「千人の指さすものは、病無くして死すといふ事あり。待てみよ、ほこらかしき事はあるまじ」(出典:仮名草子・浮世物語(1665頃)一)

ほこらし【誇】

  1. 〘 形容詞シク活用 〙ほこらしい(誇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「誇」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 13画

[字音] コ・カ(クヮ)
[字訓] ほこる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は夸(こ)。夸に跨越・誇張の意がある。〔説文〕三上に「(ほこ)るなり」とするが、〔文選、長楊の賦、注〕に引く〔説文〕に「(たん)なり」とあり、誇誕の言をいう。前条に「(かん)はなり」とあって、同義の字である。

[訓義]
1. ほこる、誇張する。
2. 大まか、あらい、太い。
3. うたう。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕誇 伊比保己留(いひほこる)、云ふ、太介留(たける) 〔名義抄〕誇 ホコル・アフ・ホドコス・オゴル・トコフ・モト

[語系]
誇・夸khoaは同声。夸も騁夸(ていこ)・夸矜(こきよう)のように誇る意に用いることがある。

[熟語]
誇官・誇誇矜誇競・誇誇衒誇言誇厳誇口・誇示誇奨誇尚誇咤誇詫・誇大・誇誕・誇張誇伐誇布誇耀誇麗
[下接語]
喜誇・矜誇・驕誇・自誇・誕誇・浮誇

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android