認知症サポーター(読み)にんちしょうさぽーたー

共同通信ニュース用語解説 「認知症サポーター」の解説

認知症サポーター

認知症に関する正確な知識を備え、当事者家族を支援できる人の養成を目指し、厚生労働省が2005年に始めた制度講師を務めるボランティア「キャラバン・メイト」が、自治体学校企業などで養成講座を開いている。一度受けると「認知症サポーター」になり、支援の意思を示すブレスレット「オレンジリング」が付与される。未成年でもサポーターになれる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「認知症サポーター」の意味・わかりやすい解説

認知症サポーター
にんちしょうさぽーたー

自治体や地域の職域団体、企業などが開催する認知症サポーター養成講座を受けた人の呼称。認知症を正しく理解し、自分のできる範囲のボランティア活動として認知症の人やその家族を応援する。具体的には、サポーターはそれぞれの生活する地域や職域において、認知症の人をみかけた際に、その行動を見守ったり、道案内などの手助けをしたり、あるいは周囲の人に対して、認知症についての正しい知識や配慮すべきことを伝えたりする。養成講座の受講は無料。講座の時間は90分ほどで、認知症に関する基礎知識や認知症サポーターとしての対処方法などを学ぶ。修了者には認知症の人を支援する意思を示すものとして、オレンジ色のブレスレット(オレンジリング)が配布される。

 厚生労働省は2005年(平成17)から認知症サポーター等養成事業を実施している。また、全国キャラバン・メイト連絡協議会は、認知症サポーター養成講座で講師を務めるキャラバン・メイトを養成するための研修を、介護従事者や地域支援センター職員、保健師などをおもな対象に、全国で開いてきた。2022年(令和4)9月時点で、認知症サポーターの総数は1405万8007人、うちキャラバン・メイトは17万3058人。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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