読書始(読み)ドクショハジメ

デジタル大辞泉 「読書始」の意味・読み・例文・類語

どくしょ‐はじめ【読書始(め)】

皇族貴族子弟が、初めて孝経などの読み方を授けられる儀式御書始め。ふみはじめ。
宮中将軍家などの新年行事の一。その年初めて書物を読む儀式。読み始め。

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精選版 日本国語大辞典 「読書始」の意味・読み・例文・類語

どくしょ‐はじめ【読書始】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 禁中、将軍家、公家などで、幼少の者がはじめて読書を行なう儀式。禁中の式では、侍読(じどく)(=博士)が書を読み、尚復(しょうふく)(=都講)がこれを繰り返す。書物は「御注孝経」が多く用いられた。ふみはじめ。
    1. [初出の実例]「東宮第一孫王敦明読書始、参議式部大輔菅原朝臣輔正、奉御注孝経」(出典:日本紀略‐長保二年(1000)一二月二日)
  3. 禁中、将軍家などの新年行事の一つ。その年はじめて書物を読む儀式。江戸時代、一般では「読み始め」として行なわれた。《 季語・新年 》
    1. [初出の実例]「将軍家御読書〈孝経〉始。相摸権守為御侍読」(出典:吾妻鏡‐元久元年(1204)正月一二日)

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