都講(読み)とこう

精選版 日本国語大辞典 「都講」の意味・読み・例文・類語

と‐こう【都講】

〘名〙
[一] (:カウ)
塾生のかしら。塾頭。〔後漢書‐楊震伝〕
天皇の読書始めの式で、侍読(じどく)の講義した箇所を復習する役。尚復(しょうふく)
文徳実録‐仁寿元年(851)四月丁卯「帝喚散位従四位下春澄宿禰善縄、於北殿文選、丹後権守従五位上豊階公安人為都講
[二] (:コウ) (講会を都(す)ぶるものの意) 仏語。講会を主宰し、問いを発して講者の解説を導き出す役。
性霊集‐六(835頃)天長皇帝為故中務卿親王講法花経願文「兼延屈致仕僧都空海、少僧都豊安、致仕律師施平、律師載栄、泰演、玄叡明福、以為講匠、泰命都講、慈朝達親」 〔僧史略‐上〕

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デジタル大辞泉 「都講」の意味・読み・例文・類語

と‐こう〔‐カウ〕【都講】

塾生のかしら。塾頭。
尚復しょうふく」に同じ。

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普及版 字通 「都講」の読み・字形・画数・意味

【都講】とこう(かう)

講師。〔後漢書、丁鴻伝〕鴻、年十三、桓榮に從ひて歐陽書を受け、三年にして句にらかに、論を善くし、と爲る。

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