歴史的には平均誤差法 method of average errorとも呼ばれ,精神測定法の一種。閾の測定や等価刺激の測定に用いられる。通常,一定の標準刺激と,自由にその大小,長短あるいは強弱を調整することができる変化刺激とが与えられ,被験者 (場合によっては実験者) の調整を待って,反応の変化点に対応する刺激値が求められる。きわめて自然な方法であり,特に等価刺激測定法としてすぐれている。また,継時的変化を追うのにも適した方法といえる。しかし,測定の主要操作が被験者にまかされているという点で操作の反復性と結果の再現可能性に問題があるといわれている。