日本大百科全書(ニッポニカ) 「調理食品」の意味・わかりやすい解説
調理食品
ちょうりしょくひん
完全に調理し、料理にまで完成させた食品類をいう。調味などをする必要もなく、そのまま、あるいは、温めるだけで食べられる食品。なま物や店頭販売の総菜類を除いたものを通常さしている。歴史的には缶詰などがもっとも古いと思われるが、近年、冷凍、レトルト食品などの技術的な進歩により、非常に種類が多くなった。冷凍食品ではシューマイやギョウザなどの中国料理、ハンバーグ、ピラフ、グラタンなど、レトルトではカレー、シチュー、おでん、煮豆、赤飯などのご飯ものなど多くのものがある。いずれも、電子レンジ、フライパン、熱湯、煮沸などで解凍、加温などすればそのまま食べられる。缶詰でも、カレー、おかず缶詰、パスタソースといったものがみられる。
[河野友美・山口米子]
『河野友美編『新・食品事典9 加工食品・冷凍食品』(1999・真珠書院)』