(読み)カイ

デジタル大辞泉 「諧」の意味・読み・例文・類語

かい【諧】[漢字項目]

常用漢字] [音]カイ(漢)
調和する。やわらぐ。「諧声諧調諧和和諧
冗談ユーモア。「諧謔かいぎゃく俳諧
[名のり]なリ・ゆき

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「諧」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 16画

[字音] カイ
[字訓] あう・ととのう・やわらぐ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は皆(かい)。皆は祝して神を迎え、神が相伴うて偕(とも)に降る意。〔説文〕三上に「(あ)ふなり」と訓する。神意にかなって和諧することをいう。

[訓義]
1. あう、かなう、ととのう。
2. やわらぐ。
3. たわむれ。

[古辞書の訓]
名義抄〕諧 ヤハラカナリ・ヤハラグ・トトノフ・カナフ・ヒトシ・トフラフ・ウタフ・トナフ・ヒサシ

[語系]
諧hei、・和huaiは声義近く、は声調の諧和をいう。和は軍門の象(禾(か))に従い、和。みな字源を異にするが、声義において近い。

[熟語]
諧易諧允諧因諧隠諧悦諧婉・諧価諧喙諧嬉諧戯諧謔・諧協諧偶諧契・諧決・諧結・諧語・諧合諧臣・諧声諧暢・諧調・諧比諧靡諧附諧穆・諧和
[下接語]
意諧・允諧・韻諧・婉諧・音諧・詼諧・楽諧・歓諧・鈞諧・口諧・克諧・輯諧・燮諧・心諧・声諧・斉諧・談諧・調諧・諧・俳諧・和諧

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【チベット族】より

…いずれにおいてもチベット仏教(ラマ教)をはじめ多くの文化要素とともに音楽においても共通する要素が強い。チベット族農耕民の歌舞は豊富だが,とくに〈諧〉が歌舞を総称し,果諧,堆諧などの用語として分類されて用いられている。農耕民のあいだでは歌が主体であり,山歌をはじめ,恋愛歌,労働歌,放牧歌などの抒情的民謡が多い。…

※「諧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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