日本大百科全書(ニッポニカ) 「諸国紙名録」の意味・わかりやすい解説 諸国紙名録しょこくしめいろく 1877年(明治10)に、横浜の錦誠堂(きんせいどう)主人である尾崎富五郎が編集、出版した紙の型録(カタログ)。全国の産紙を産地国別に分類し、それぞれ種類や寸法、厚さ、色から梱包(こんぽう)の単位までを詳細に記録したもので、巻末には西洋紙類についての記述もあり、和製洋紙の分類もされている。また表具用品や有名な紙問屋もあげられており、明治初年の紙業に関する貴重な文献として、1970年(昭和45)には復刻版も出されている。[町田誠之] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例