普及版 字通 「謄」の読み・字形・画数・意味 謄常用漢字 17画(旧字)17画 [字音] トウ[字訓] うつす・うつしとる[説文解字] [字形] 形声声符は(よう)。に(とう)の声がある。〔説文〕三上に「(うつ)し書くなり」、〔玉〕に「傳ふるなり」とあって、文書を写して送ることをいう。は盤中にものを容れて(おく)る意。〔左伝〕に会盟などの載書(条約・協定の書)を、周府や盟府に蔵することが多くみえ、当事者間の原本の他に、謄本を官府に送って保管することが行われた。金文に同銘数器を存するものがあり、その器は謄本としての性格をもつものであろうと考えられる。[訓義]1. うつす、うつしとる、かきうつす。2. 謄本、副本。[古辞書の訓]〔字鏡集〕 ツタフ[語系]dng、jingは声近く、(よう)は送る意。〔説文〕に(そう)字を収めないが、はものを奉ずる形。奉じて他に赴くを(送)という。は人に従い、jingの初文と考えられる。諸侯の女の嫁するものに従う姪(てつてい)(つきそい)の人を、(よう)という。[熟語]謄黄▶・謄写▶・謄真▶・謄正▶・謄繕▶・謄造▶・謄搨▶・謄本▶・謄録▶[下接語]手謄・抄謄・伝謄 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報