日本歴史地名大系 「豊浦庄」の解説
豊浦庄
とようらのしよう
安土町中央部、生堺并佐々木山長峯、南限鳥坂長峯、西限五条畔、北限大渭」であった。佐々木山長峯は現在の繖山、鳥坂長峯は竜石山鞍部の
子内親王)が斎宮として伊勢に発向するにあたって各地の庄園所領に伊勢斎宮群行雑事が賦課された際、薬師寺所司等は当庄の雑事免除を申請している(「水左記」同年八月二七日条・閏八月六日条)。「猪隈関白記」建仁元年(一二〇一)八月一四日条によれば「豊浦庄内海」には、京都下鴨社ならびに坂本日吉社の神供漁場があり、この内海漁釣のことに関して両社が争論を起こしている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報