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猪隈関白記 いのくまかんぱくき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

猪隈関白記
いのくまかんぱくき

『続御暦』ともいう。鎌倉時代関白近衛家実の日記。自筆本 23巻,古写本 16巻 (ともに陽明文庫) を合せて,建久8 (1197) ~建保5 (1217) 年の記事が伝存している。自筆本の大半は具注暦に記されているが,特に記述の多い場合には,別紙に書いてこれに継ぎ込むという方法をとっている。内容は,年中行事,儀式に関するものが中心であるが,後鳥羽院政期における貴重な公家史料である。なお,書名の「猪隈」は家実の居住地にちなんでいる。

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百科事典マイペディアの解説

猪隈関白記【いのくまかんぱくき】

鎌倉時代の公家である近衛家実(いえざね)の日記。《続御暦(ぞくごれき)》《続暦》ともいう。家実は関白の地位に昇ったが,晩年本拠を京都の近衛殿から猪隈殿に移したため,これが書名の由来となった。

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世界大百科事典 第2版の解説

いのくまかんぱくき【猪隈関白記】

鎌倉時代前期の公家近衛家実の日記。1197‐1217年(建久8‐建保5)の分が陽明文庫に自筆本で23巻残存。忠実の日記《御暦》(《殿暦》)に対し《続御暦》ともいう。日記の名は筆者家実が猪隈に住み猪隈関白と呼ばれたことによる。自筆本は上記以外に1232年(貞永1)までのものが部分的に断簡として残っており,後鳥羽院政期や承久の乱前後の事情を知るうえで貴重な史料である。【清田 善樹】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

猪隈関白記
いのくまかんぱくき

近衛家実(このえいえざね)(1179―1242)の日記。『知足院(ちそくいん)関白記』を『御暦(ごれき)』とよぶのに対し、『続御暦』『続暦』とも称する。京都陽明文庫に自筆本23巻、古写本16巻が伝存する。1197年(建久8)家実19歳に始まり、1211年(建暦1)33歳に至る。また1217年(建保5)の別記を含んでいる。ほかに1228年(安貞2)や1235年(嘉禎1)などの断簡があり、本来この記が家実の晩年に及んでいたことを示す。鎌倉初期の公家(くげ)日記として貴重である。『大日本古記録』所収。[名和 修]

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