豊見城村(読み)とうみぐすくむら

日本歴史地名大系 「豊見城村」の解説

豊見城村
とうみぐすくむら

[現在地名]豊見城市豊見城とみぐすく

豊見城とうみぐすく間切の北部に位置し、北は小禄うるく間切小禄うるく(現那覇市)、東は饒波ぬふあ川を挟んで根差部みさしつぷ高安たけーしの両村、南は宜保じーぶ村、西は我那覇がなふあ村。トゥミグスク村とよぶ。絵図郷村帳には豊見城間切「はへはら村」・西原にしばる村がみえ、琉球国高究帳には南風原ふえーばる村と西原村が併記されるが、西原村は享保二一年(一七三六)には「当時無之」と記される。「琉球国由来記」には両村の記載はなく豊見城村が載る。西原は豊見城とみぐすくグスクの北、小禄の向い側にあったが、グスク南側の南風原村合併して現在の豊見城とみぐすく集落の場所に移転した(豊見城村史)。このことから南風原村と西原村は別の村であったが、西原村を南風原村に統合し、のちに豊見城村と改称したと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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