貝鳥貝塚(読み)かいとりかいづか

日本歴史地名大系 「貝鳥貝塚」の解説

貝鳥貝塚
かいとりかいづか

[現在地名]花泉町油島 貝鳥

蝦島えびしまの独立小丘陵上に立地する縄文・弥生時代の貝塚。昭和三一年(一九五六)・三二年・四一年・四四年に発掘調査が行われ、九〇体に及ぶ埋葬人骨や土器・石器・骨角牙貝器など、縄文時代中期から弥生時代に至る多数の遺物が検出された。貝層はとくに縄文時代後・晩期に形成されたものが顕著に遺存し、貝は淡水産のオオタニシイシガイマツカサガイカラスガイが主体を占める。これらに交じって少量ではあるが鹹水産のハマグリ、アサリ、アワビ、ホタテガイが出土し、またベンケイガイ、サルボウイタボガキで作られた貝輪などの装身具も発見されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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