貫気別村(読み)ぬきべつむら

日本歴史地名大系 「貫気別村」の解説

貫気別村
ぬきべつむら

[現在地名]沙流さる郡平取町字豊糠とよぬか・字貫気別・字あさひ・字芽生めむ

明治初年(同二年八月から同六年の間)から大正一二年(一九二三)までの村。沙流郡の中央部に位置し、西は荷負におい村に、南は貫気別山脈をもって門別もんべつ(現門別町)に、東は額平ぬかびら(糠平川)・貫気別川の両川をさかのぼって新冠にいかつぷ郡の奥地に接し、南東端部には貫気別山(一三一七・九メートル)がそびえる(状況報文・平取町史)近世史料に「ヌツケヘツ」(ヌッケベツ)とみえる地などを含む。「日高国地誌提要」に貫気別村とみえ、戸数九、人数三九(男二〇・女一九)。初期の住人はすべてアイヌで、明治一四年(一八八一)戸口は一二戸・四八人、同年上半期の産物は厚司二五反(うち販売一〇反)・椎茸六〇斤(同五〇斤)・鹿七〇頭であった(「沙流郡物産表」道立文書館蔵簿書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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