責任性(読み)せきにんせい(その他表記)responsibility

翻訳|responsibility

図書館情報学用語辞典 第5版 「責任性」の解説

責任性

著作を生み出す創造性や具現性の根源に相当するものを指す抽象的概念従来著者性」と呼ばれてきたものを,より包括的な表現に換え,包含する範囲を拡大し,多様な情報メディアへの適合をも図った用語である.その著作の知的もしくは芸術的内容の創造,あるいは具現に責任を有するか,寄与するところがある個人または団体に責任性は存在すると考えられる.第一義的に責任を有するか寄与するところの狭義の著者から,副次的関与者である編者訳者,校訂者などまで,著作に対して多様な関与の仕方があるが,その著作の創造性や具現性に占める割合によって,責任性(著者性)の程度に差異が生じる.なお,責任性とは,『日本目録規則1987年版』において書誌的要素「著者表示」が「責任表示」へと名称変更されたことに対応する用語である.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

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