貰湯(読み)もらいゆ

精選版 日本国語大辞典 「貰湯」の意味・読み・例文・類語

もらい‐ゆもらひ‥【貰湯】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 他家風呂に入れてもらうこと。もらいぶろ。
    1. [初出の実例]「唐黍畑の先には草葺の低い軒があって、貰ひ湯に来てゐる人がびしゃびしゃと湯の音をさしてゐた」(出典:黒雨集(1923)〈田中貢太郎〉海異志)
  3. 江戸から明治にかけて、正月と盆の一六日の銭湯。この日の湯銭三助祝儀としてもらうのを例とした。《 季語新年
    1. [初出の実例]「今日男ども貰湯(モライユ)と、門口張札」(出典談義本銭湯新話(1754)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ヒトメタニューモウイルス

(5)ヒトメタニューモウイルス(human metapneu­movirus: hMPV)概念 ヒトメタニューモウイルスはパラミクソウイルス科メタニューモウイルス属に属するウイルスで,急性呼吸器感染症...

ヒトメタニューモウイルスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android