費用論争(読み)ひようろんそう(その他表記)cost controversy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「費用論争」の意味・わかりやすい解説

費用論争
ひようろんそう
cost controversy

費用理論をめぐって 1920年代~30年代前半になされた論争。主としてケンブリッジ学派内部で争われたもの。供給分析において外部経済による収益逓増下での競争的均衡成立を主張する A.マーシャルら正統派経済学の理論に対し,P.スラッファが 1925,26年の論文において批判したことを端緒とする。スラッファはマーシャルが外部経済にその基盤を求めたことを非現実的と指摘し,むしろ市場の不完全性の概念を積極的に取入れることを主張した。正統派経済理論の再検討と不完全競争理論の確立契機となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

[生]1936.2.20. 千葉,臼井プロ野球選手,監督。佐倉第一高等学校から立教大学を経て,1958年に東京読売巨人軍(読売ジャイアンツ)に入団。右投げ右打ちの強打の三塁手として,入団 1年目に本塁...

長嶋茂雄の用語解説を読む