赤松啓介(読み)アカマツ ケイスケ

20世紀日本人名事典 「赤松啓介」の解説

赤松 啓介
アカマツ ケイスケ

昭和・平成期の郷土史家



生年
明治42(1909)年3月4日

没年
平成12(2000)年3月26日

出身地
兵庫県加西郡下里村(現・加西市)

本名
栗山 一夫(クリヤマ カズオ)

経歴
昭和5年頃から社会運動に従事しつつ、民俗学考古学著書論考を発表。在野の民俗学者として関西を中心に活動。性民俗の調査に取り組み、夜這いの風習など庶民の性生活を研究・体系化したことで知られる。14年唯物論研究会事件で検挙。24年民主主義科学者協会神戸支部局長、32年神戸市史編集委員、43年神戸市埋蔵文化財調査嘱託。五色山古墳整備工事現場監督。著書に「東洋古代史講話」「民俗学」「村落共同体農耕儀礼解体」「非常民の民俗文化―生活民俗と差別昔話」「非常民の性民俗」「戦国乱世の民俗誌」、「赤松啓介民俗学選集」(全6巻)などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「赤松啓介」の解説

赤松啓介 あかまつ-けいすけ

1909-2000 昭和-平成時代の民俗学者。
明治42年3月4日生まれ。10代から化粧品行商のかたわら,独学で民俗学的調査をつづける。柳田民俗学の常民思想を批判し,小作農や都市下層労働者を対象に非常民の民俗学を展開。夜這(よば)いの風習など庶民の性風俗民間信仰を発掘した。平成12年3月26日死去。91歳。兵庫県出身。本名は栗山一夫。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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