デジタル大辞泉
「赦帳」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
しゃ‐ちょう ‥チャウ【赦帳】
〘名〙 江戸時代、江戸上野の寛永寺または増上寺で、幕府の
法事が執行される際、受刑者の親類などから両寺に赦免願いが提出され、両寺でその名を記録して寺社奉行に提出した帳簿。寺社奉行では、
老中の
指示に従い、この帳簿の写しを作成し、
三奉行、
遠国奉行、
火付盗賊改、
大目付にこれを順次回付し、各役所で判決した者を選び出させた。そしてそれぞれ赦の
当否を
付箋に記させ、寺社奉行がまとめて老中に伺い、赦免すべき者を決定した。各役所に回したため、廻り赦帳ともいう。〔
随筆・折たく柴の記(1716頃)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報