赭鞭(読み)しゃべん

精選版 日本国語大辞典 「赭鞭」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐べん【赭鞭】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 赤く塗ったむち。古代中国の三皇のひとり神農氏が、赤色のむちで百草をむちうち、味をためしてみたという。〔史記‐三皇本紀〕
  3. から転じて、薬用になる植物動物本草(ほんぞう)
    1. [初出の実例]「文宣未説薬為仙、恨背緇帷赭鞭」(出典田氏家集(892頃)下・仲秋釈奠、聴講周易)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「赭鞭」の読み・字形・画数・意味

【赭鞭】しやべん

赤いむち。〔捜神記、一、神農〕農赭鞭を以て百を鞭うち、盡(ことごと)く其のの性、味のとするを知り、以て百を播(ま)く。故に天下農と號す。

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