デジタル大辞泉
「百草」の意味・読み・例文・類語
もも‐くさ【▽百草】
多くの草。いろいろの草。千草。
「―の花のひもとく秋の野を」〈古今・秋上〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ひゃく‐そう‥サウ【百草】
- 〘 名詞 〙
- ① いろいろの草。多くの草。ももくさ。千草。
- [初出の実例]「百草霑レ恩心竊侍」(出典:江吏部集(1010‐11頃)下・菊
花未開) - [その他の文献]〔荘子‐庚桑楚〕
- ② 百種の薬草を煮つめ練って作った胃腸の薬。信濃(長野県)の御嶽山のものが有名。百草霜(ひゃくそうそう)。
- [初出の実例]「けさ百さうの草ともとらせらるる」(出典:御湯殿上日記‐長享三年(1489)五月五日)
- [その他の文献]〔本草綱目‐草部・雑草〕
もも‐くさ【百草】
- 〘 名詞 〙
- ① 種々の草。たくさんの草。千草(ちぐさ)。
- [初出の実例]「ももくさの花のひもとく秋の野に思ひたはれむ人なとがめそ〈よみ人しらず〉」(出典:古今和歌集(905‐914)秋上・二四六)
- 「夫婦ともにももくさをとる手に付て」(出典:幸若・いるか(寛永版)(室町末‐近世初))
- ② 一〇〇種の薬草を煮つめて練った胃腸薬。ひゃくそう。
- [初出の実例]「白き物こそ黒くなりけれ 百草を入るやうすき帋袋〈貞徳〉」(出典:俳諧・犬子集(1633)一七)
- ③ ( 「ももぐさ」とも ) 植物「まつ(松)」の異名。〔藻塩草(1513頃)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
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